1. 整形外科と整骨院の違い
| 整形外科(病院・クリニック) | 整骨院・接骨院 | |
|---|---|---|
| 担当する人 | 医師 | 柔道整復師(国家資格) |
| できること | 診察・診断、レントゲンやMRIなどの検査、薬の処方、診断書の作成など | 打撲・捻挫・挫傷などに対する施術(手技、物理療法など) |
| できないこと | ― | 診断、画像検査、薬の処方、診断書の作成 |
| 通いやすさ (一般的な傾向) | 検査や薬の処方を受けられる。混み合う時間帯は待ち時間が長くなることも | 予約制や夕方以降の受付など、仕事帰りにも通いやすい院が多い(院によって異なります) |
整骨院で受けるのは医師による「治療」ではなく、柔道整復師による「施術」です。骨折や脱臼の施術には、応急手当の場合を除いて医師の同意が必要です。
2. まずは医師の診察から
交通事故のあとは、まず病院・整形外科で医師の診察を受けましょう。骨折や神経の損傷などは、画像検査をしないと分からないことがあります。また、警察への届出や保険の手続きでは医師の診断書が必要になります。
医師の診察を受けたあとは、整形外科への通院と、整骨院での施術を組み合わせて通うこともできます。
- 1. 整形外科で診察検査・診断・診断書
- 2. 保険会社に連絡整骨院にも通うことを伝える
- 3. 整骨院で施術通いやすい時間・場所で
- 4. 整形外科で定期的に経過確認治癒・症状固定の判断は医師
3. 整骨院に通うメリット
医師の診察を受けたうえで、整骨院を通院先に選ぶ方も少なくありません。院によって違いはありますが、一般的に次のような点が通いやすさにつながっています。
待ち時間が比較的少ない
予約制の院も多く、待ち時間を抑えて通いやすい傾向があります。
仕事帰りや土曜にも通いやすい
夕方以降や土曜日に受付している院もあり、仕事や家事と両立しやすくなります。
手技などで身体の状態をみてもらえる
柔道整復師が、痛む部分や身体の状態を確かめながら施術を行います。
自宅や職場の近くで選びやすい
院の数が多く、通いやすい場所で探しやすいのも特長です。
※受付時間や予約の方法は院によって異なります。通う前に各院へご確認ください。当サイトの運営会社グループ(医健コンシェルグループ)の各院の営業時間・休日・予約の有無は3院のご案内に掲載しています。
4. 通院先は患者さんが選べます
どの医療機関・施術所に通うかを最終的に決めるのは、患者さんご自身です。医師の考え方はさまざまで、整骨院の利用に慎重な意見を言われることもありますが、そのことで整骨院に通えなくなるわけではありません。
整骨院を利用する場合も、次の2つを続けておくと安心です。
整形外科の受診を定期的に続ける
症状の経過を医師に確認してもらいます。後遺障害診断書など、医師にしか作成できない書類もあります。
保険会社に通院先を伝えておく
施術費の取り扱いで行き違いが起きないよう、通い始める前に連絡しておきましょう。
5. 整骨院に通った場合の慰謝料・施術費
自賠責保険の基準では、ケガの慰謝料は治療期間や実際に通院した日数などをもとに計算されます。整骨院での施術が認められた場合は、その通院も慰謝料や施術費の対象として扱われます。
ただし、整骨院への通院が整形外科と同じように扱われるとは限りません。認められるかどうかは、主に次のような点をもとに個別に判断されます。
施術の必要性
ケガの状態から見て、施術を受ける必要があったか
施術の相当性
施術の内容・回数・期間が、ケガの状態に見合っているか
事故との因果関係
症状が今回の事故によるものといえるか
医師の見解
整形外科での診断内容や、整骨院での施術についての医師の意見
まずは保険会社が支払いの可否や金額を示しますが、それが最終的な結論とは限りません。納得できない場合は、根拠の説明を求めたり、弁護士や交通事故紛争処理センターなどの相談窓口に相談したりすることができ、最終的には裁判所が判断することもあります。
任意保険会社の基準や裁判の基準では、扱いがさらに異なることがあります。整形外科の受診を続け、通い始める前に保険会社へ伝えておくと、行き違いを防ぎやすくなります。当サイトが慰謝料や施術費の支払い・金額を保証するものではありません。くわしくは慰謝料とはをご覧ください。
6. 整骨院を併用するときの注意点
主治医に伝える
整骨院にも通いたいことを医師に伝え、意見を聞いておきましょう。
保険会社に先に連絡する
整骨院の施術費が補償の対象になるかどうかは、事故の状況や施術の必要性などをもとに個別に判断されます(まずは保険会社が対応を示します)。通い始める前に確認しておくと安心です。
整形外科の受診も続ける
症状の経過は、定期的に医師に確認してもらいましょう。
施術費の取り扱いはケースによって異なります。「必ず保険で支払われる」「自己負担なし」と言い切れるものではありません。
7. 整骨院を選ぶときのポイント
- 施術の内容や見通しを、分かりやすく説明してくれる
- 医師の診察を受けることを勧めてくれる
- 保険の手続きについて、できること・できないことを正直に伝えてくれる
- 「必ず」「完全無料」など、結果や費用を保証するような宣伝をしていない
- 自宅や職場から通いやすく、受付時間が生活に合っている
運営会社グループ運営会社グループの鍼灸整骨院|株式会社医健コンシェル(当サイトの運営会社)のグループ施設、赤穂鍼灸整骨院・姫路鍼灸整骨院・たつの鍼灸整骨院のご案内です。
お近くの鍼灸整骨院
施術を受ける前に、まず病院・整形外科で医師の診察を受けてください。
8. 整骨院を利用するまでの流れ
- 病院・整形外科で診察を受ける
検査を受け、ケガの状態を医師に診断してもらいます。
- 主治医に整骨院の利用を相談する
整骨院にも通いたいことを伝え、注意点を聞いておきます。
- 保険会社に連絡する
通う予定の整骨院の名前と所在地を伝え、施術費の取り扱いを確認します。
- 整骨院で事故の状況と症状を伝える
事故の日時・状況、医師の診断内容、保険会社の担当者などを伝えます。
- 整形外科の受診も続ける
症状の経過は定期的に医師に確認してもらいましょう。
9. 鍼灸院について
鍼灸院では、はり師・きゅう師(国家資格)が、はり・きゅうによる施術を行います。交通事故のケガで鍼灸の施術を受ける場合も、まず医師の診察を受け、施術費の取り扱いを事前に保険会社へ確認しておきましょう。医師の意見や同意が求められることもあります。
10. よくある質問
整形外科の先生に「整骨院には行かないで」と言われました。通ってはいけませんか?
通院先を選ぶのは患者さんご自身で、整骨院に通うこと自体が禁止されているわけではありません。整骨院を利用する場合も、整形外科での診察は定期的に続け、保険会社には通院先を伝えておきましょう(通院先は患者さんが選べます)。
整骨院に通うと慰謝料は減りますか?
整骨院に通ったことだけで慰謝料が減るわけではありません。ただし、整骨院への通院が慰謝料や施術費の対象として認められるかどうかは、施術の必要性・相当性、事故との因果関係、医師の見解などをもとに個別に判断されます。整形外科と必ず同じに扱われるとは限らず、金額を保証するものではありません(整骨院に通った場合の慰謝料・施術費)。
整骨院だけに通ってもいいですか?
整骨院では診断や画像検査ができず、診断書も作成できません。ケガの状態を正しく確認し、必要な手続きを進めるためにも、整形外科での診察は継続して受けることをおすすめします。
途中から整骨院に通い始めることはできますか?
通い始めることは可能ですが、事前に主治医と保険会社に相談しておきましょう。相談なしに通院先を増やすと、施術費の取り扱いで行き違いが起きることがあります。
整形外科と整骨院、どのくらいの割合で通えばいいですか?
症状や生活の状況によって異なるため、一概には言えません。主治医の意見を聞き、保険会社とも相談しながら決めましょう。