1. すぐに救急を受診したいサイン
次のような様子があるときは、ためらわず119番通報、または救急外来を受診してください。
- 意識がぼんやりする、受け答えがおかしい
- 強い頭痛、くり返す吐き気・嘔吐
- 手足が動かしにくい、力が入らない、強いしびれ
- 胸やお腹の強い痛み、息苦しさ
- 出血が止まらない
2. 事故のあとに出やすい症状
追突事故などでは、首に急な力が加わり、いわゆる「むち打ち」(頸椎捻挫など)と呼ばれる状態になることがあります。次のような症状は、事故から数時間〜数日たって現れることもあります。
- 首・肩・背中・腰の痛みやこわばり
- 頭痛、めまい、耳鳴り
- 手や腕のしびれ、だるさ
- 気分が悪い、眠れない、集中しにくい
これらの症状の原因や程度は、医師の診察でなければ判断できません。
3. 受診のタイミング
痛みが軽くても、できるだけ早く。
症状の有無にかかわらず、事故のあとはできるだけ早く病院・整形外科で診察を受けることをおすすめします。受診までの期間が空くと、事故とケガの関係が確認しにくくなり、保険の手続きで困ることがあります。
- 1. 早めに医師の診察痛みが軽くても受診する
- 2. 保険会社に連絡受診したこと・通院先を伝える
- 3. 通院を続ける整形外科+必要に応じて整骨院
- 4. 記録を残す通院日・症状・領収書
夜間や休日で、救急車を呼ぶべきか・どこを受診すればよいか迷うときは、兵庫県の「救急安心センターひょうご」(#7119、直通 078-331-7119)に電話で相談できます。24時間365日、相談は無料(通話料は自己負担)です。緊急だと思ったら、迷わず119番へ。
出典:兵庫県「救急安心センターひょうご(♯7119)」。地域ごとの相談窓口は地域ガイドをご覧ください。
4. 受診するときに伝えること
- 交通事故でケガをしたこと、事故の日時
- どのような事故だったか(追突された、自転車で転倒した など)
- 痛む場所、いつから・どのように痛むか
- 小さな症状も含めて、気になることはすべて
5. 通院中に記録しておきたいこと
- 通院した日と医療機関名
- 症状の変化(メモアプリなどで簡単に)
- 診察・薬・施術などの領収書
- 通院にかかった交通費
- 仕事や家事を休んだ日
通院先を変えたい・増やしたいときは、保険会社に先に連絡しておくと安心です。整形外科に通いながら、通いやすい整骨院を併用する方法もあります。くわしくは整形外科と整骨院についてをご覧ください。
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施術を受ける前に、まず病院・整形外科で医師の診察を受けてください。
6. 通院を続けるうえで気をつけたいこと
自己判断で通院をやめない
忙しさなどで通院の間隔が大きく空くと、症状と事故との関係が確認しにくくなることがあります。通院のペースは医師と相談して決めましょう。
症状は具体的に伝える
「いつ・どこが・どのように」つらいのかを、診察のたびに伝えましょう。良くなった点も悪くなった点も、カルテに残ることが大切です。
「症状固定」について:治療を続けてもそれ以上の大きな改善が見込めない状態を「症状固定」といいます。症状固定の判断は医師が行い、その後の補償の手続き(後遺障害の申請など)にも関わります。
保険会社から通院の終了について打診があった場合も、まずは主治医に症状の状況を相談しましょう。判断に迷うときは、弁護士などの専門家に相談する方法もあります。
7. 健康保険・労災保険を使うとき
健康保険
交通事故のケガでも健康保険を使って受診できます。その場合は、加入している健康保険の窓口に「第三者行為による傷病届」などを提出する必要があります。
労災保険
仕事中や通勤中の事故は、労災保険の対象になる場合があります。勤務先に事故のことを伝え、手続きについて確認しましょう。
どの保険を使うのがよいかは状況によって異なります。医療機関の窓口や保険会社に相談してください。
8. 子ども・高齢者がケガをしたとき
子どもの場合
小さな子どもは、痛みや体調の変化をうまく言葉にできないことがあります。事故のあとしばらくは、機嫌・食欲・眠り・歩き方などに普段と違う様子がないか見守り、気になることがあれば早めに受診しましょう。
高齢の方の場合
骨がもろくなっている場合、転倒などでも骨折していることがあります。また、持病やふだん飲んでいる薬が診察に関係することもあるため、受診のときに伝えるようにしましょう。
9. 気持ちの不調も相談を
事故のあと、「眠れない」「事故の場面を思い出してしまう」「車に乗るのが怖い」といった気持ちの不調が続くことがあります。身体のケガと同じように、ひとりで抱え込まず、主治医に相談してみてください。
10. よくある質問
事故から数日たってから首が痛くなりました。今から受診しても大丈夫ですか?
はい、気づいた時点でできるだけ早く受診してください。受診の際は「何日に交通事故に遭い、いつから痛みが出たか」を伝えましょう。あわせて保険会社にも連絡しておくと手続きがスムーズです。
平日は仕事で通院が難しいのですが、どうすればいいですか?
夜間や土曜日に診療している医療機関もあります。また、整形外科での定期的な受診を続けながら、夕方以降や土曜日にも受付している整骨院を併用する方もいます(整骨院に通うメリット)。通院先を変えたり増やしたりする場合は、保険会社に先に連絡しておきましょう。
通院の交通費は補償されますか?
通院に必要かつ相当と認められる交通費は、補償の対象になることがあります。何が認められるかはケースによって異なるため、領収書や記録を残したうえで保険会社に確認しましょう。